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イボ(疣)とは、皮膚表面に小さく盛り上がった状態のものをさします。そのため一般に”イボ”と呼ばれているものにはいくつもの皮膚疾患が含まれ、その種類やできている場所によって治療法が異なってきます。
保険診療で認められている治療法は、切除か液体窒素だけです。後者は液体窒素を押し付けることによって凍傷をつくり、人工的に皮膚壊死を起こさせ取り除く方法です。回数がかかるうえ、傷跡として残ることが少なくありません。
そこで、炭酸ガスレーザー電気溶解法剪除などで正常皮膚にダメージが及ばないように、ピンポイントに皮膚を削り改善していきます。
ホクロは、通常黒っぽい母斑細胞が原因ですが、同様の治療で除去していきます。
もちろん、切除したほうが良い結果が出る場合もありますので、その場合は適宜切除を選択していきます。
 

代表的なイボ/ほくろの種類とその治療法

尋常性疣贅
(じんじょうせい
ゆうぜい)
ウィルス性のイボで、イボ=尋常性疣贅と考えている人も多いでしょう。小さな丘疹に始まり、表面に黒い点々が見られます。徐々に大きくなるうえ、接触によりほかの場所に移ることがあります。他人に移ることもあり、家族内発生もよくみられます。
炭酸ガスレーザーで焼き削るかヤグレーザーを照射することで、選択的にターゲットにダメージを与えます。(切除で一期的に治す、または液体窒素療法は保険診療です)
脂漏性角化症/老人性疣贅
(しろうせいかくかしょう
/ろうじんせいゆうぜい)
顔や頭皮に単発もしくは多発してくる茶褐色の表面のつるっとした丘疹で、シミの上に重なるようにできているものもしばしばみられます。炭酸ガスレーザーで焼灼して、消しゴムで消すかのようにこすると、きれいに取ることができます。
神経繊維種/軟性線維腫
(なんせいせんいしゅ)
首や脇にできる小さなイボで、有茎状のもの(スキンタッグ)もよく見られます。首に集中して多く見られるものを特にアクロコルドンと呼び、一つ一つ麻酔を施したのちレーザー治療や切除することで、治していきます。
稗粒腫
(はいりゅうしゅ)
目の周りや、額、ほほなどにできる小さなしろい粒で、脂が詰まった状態です。特殊な道具で直上の皮膚に穴をあけ、内容物を押し出します。点状にかさぶたができ、3日もするととれてきれいに治ります。
眼瞼黄色腫
(がんけんおうしょくしゅ)
まぶたの内側にできる黄色い扁平な隆起です。典型的なものは左右対称に上まぶたの内側にできますが、下まぶたの内側にできることも少なくありません。炭酸ガスレーザーで取り残しのないように、削ります。軟膏処置を続けることで、すり傷が治るかのように色素沈着やひきつれもなく、きれいな自然な仕上がりとなります。
汗管腫
(かんかんしゅ)
汗腺をもとにできるできもので、主に下まぶたにでき、皮膚色の小丘疹が散在性にできたものです。炭酸ガスレーザーで処置することで治していきます。
母斑細胞
(ぼはんさいぼう)
いわゆるホクロで、母斑細胞を取り除く必要があります。皮膚の厚さ分だけ削る必要があります。平らなものから膨らんだもの、目のキワや口唇粘膜にできたもの、黒いものから茶褐色や肌色のものと、さまざまな形態があります。
いずれも小さいものは炭酸ガスレーザーや電気溶解で除去していきます。大きなもの(部位にもよりますが6㎜以上が目安)になると、レーザーでは傷跡として目立つことが予想されますので、このような時は切除縫縮を選択していきます。

 

炭酸ガスレーザーとは

炭酸ガスを発振物質とする治療機で、10,600nmの波長をもつレーザー光を発生します。このレーザー光は色に関係なく吸収され、特に水に吸収され熱を作り出します。この熱エネルギーが一瞬のうちに組織を気化・蒸散させてしまいます。       
レーザー光は点として当てることができますので、この特性を利用し、皮膚の病変部のみにあてることで、皮膚を正確に削ることができ、イボ、ホクロなどの治療に利用されています。
 

皮膚ガンについて

一見ただのほくろのようにみえても、実は悪性腫瘍だったということも稀に経験します。しかし、どのような経過だったのか、形態はどうなのか、いくつか典型的な現象が分かっていますので、それらに当てはまるようなら病理検査を行い、確認していきます。

各費用

ほくろイボ レーザー除去/電気分解法

3.0㎜以下
¥5,500
3.1㎜~5.9㎜
¥11,000
6.0㎜以上
¥16,500
6.0㎜以上での1㎜につき
¥1,100
汗管腫 片まぶた
¥16,500~
女性の顔
女性の顔
イボもいろいろあるんですね。
当然、治療方法がそれぞれ違うと思いますが、正しい診断ができている院長先生なら、治療は安心だわ。
男性の顔
男性の顔
傷を無視して大きく切り取ってよければ、治療は全て同じといっても良いでしょう。しかし、傷をきれいに、最小限に、を追求する美容外科では、できものをギリギリで処理していく必要があります。
皮膚治療全般に言えることなのですが、治療のファーストチョイスはこれ、というのがある程度決まってはいますが、必ずしもそれしかないということではありません。このとき差が出るとしたら、その疾患を熟知しているかどうかではないでしょうか。

 

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