現在のところレーザー照射か手術の2種類が、刺青(イレズミ)をなくす主な方法です。
レーザー治療は波長の違うレーザー光を使い分けることで、主に刺青(イレズミ)の黒色か赤色をターゲットに除去を行います。
手術による治療としては、切除縫縮、削皮術、植皮術の3つの方法があります。
当クリニックの刺青(イレズミ)除去はセンター南の近隣だけでなく、横浜市を中心に幅広い地域からご来院いただいています。
ご不明な点はお気軽にクリニックまでお問い合わせください。
レーザーによる刺青(イレズミ)除去
治療の流れ
診察
刺青(イレズミ)の状態をよく見せていただいたうえで、治療方法の提案、決定をします。
その後照射する日程を決めていきますが、当日希望も対応しています。
診察済みの方であれば、電話による予約でもかまいません。
照射
同意書のサイン、治療費のお会計を済ませます。
まず痛みの緩和のため照射部位のアイシングを行います。
(ご希望の方には+1,000円で麻酔クリームをご用意いたしています)
その後、実際にレーザーを刺青に照射していきます。最後に患部に軟膏を塗り終了となります。
その後は特に問題がなければ診察はありません。次回の照射までは最短で3ヶ月あけるようにします。
刺青(イレズミ)の黒や赤色の部分にはよく反応しますが、その他の色では反応が悪くなっていきます。青色や黄色などは全く反応しないわけではありませんが効果が乏しいため、当院では黒っぽい色、赤っぽい色以外の刺青(イレズミ)除去には、レーザー治療はお勧めしていません。
メリット | ・治療時間が早い ・治療前後の生活はいつも通りで(日焼けの注意だけ) |
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デメリット | ・複数回の照射が通常必要で、完全に消えるまで時間がかかる ・刺青(イレズミ)が薄くはなっても最終的に残ってしまうことがある ・刺青(イレズミ)に使われているインクの種類・深さによってはレーザーが効かないことも ・以上のデメリットが治療前に予見不可能 |
費用
レーザー治療(1平方cmあたり) |
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手術による刺青除去
治療の流れ
初診
治療方法の提案、決定をします。その後手術日を決めます。
もちろん考えていただいた上で、後日電話予約でもかまいません。
また、予約状況に応じてですが、当日希望も対応しています。
手術
実際に刺青(イレズミ)除去を行う日です。
この日から3日間は患部を濡らせません。
お仕事や日常生活の中で、なるべく安静にできるような配慮をして頂ければ幸いです。
3日目
経過観察をします。問題がなければ防水テープに貼り変えます。
この日から患部を含めた全身シャワー浴が可能です。(入浴は抜糸後からです)
抜糸
7〜14日目に抜糸いたします。抜糸後はより傷跡をきれいに保つためのテープ固定を指導致します。
その後は特に問題がなければ診察はありません。
切除縫縮
切除縫縮の方法は以下の3パターンに分けて考えています。
● 刺青(イレズミ)を切って周りの皮膚をよせて縫う【単純切除】
● 単純切除を繰り返し消していく【分割切除】
● 刺青(イレズミ)の近くの皮膚を移動して傷を覆う【皮弁術】
切除縫縮~単純切除~
確実に刺青(イレズミ)を消せ、治癒期間も7〜14日と比較的早いため、刺青除去では最も選ばれる治療です。
一度にとれる範囲は、手の甲は少なめ、腰は横方向には大きくとれる、といったように、場所によってかなりかわります。
また、お世話をしてくれる方がいれば比較的安静が保たれるため大きく切除ができる、身体を使う仕事であれば場所によっては控えめな切除に、など日常生活や仕事内容も考慮しなければなりません。
これらをふまえた上で、最大限の効果・効率を考えた刺青(イレズミ)除去治療を提案していきます。
メリット | ・治癒期間が最も早い ・確実に刺青を消せる ・傷がシンプル(通常は1本の線に) |
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デメリット | ・一度に消せる面積に限界がある。 ・背中一面、かかとなどでは対応困難 ・患部の安静が必要(大きさや場所により安静度は変わります) |
切除費用 |
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※【参考】名刺の大きさ(50㎠)で¥176,000ほどです。ただし腕、足、首、顔は切除費用の1.5倍になります。
切除縫縮~分割切除~
単純切除を2回3回と分けて行う手術です。大きなイレズミで1回では切除できないものに対して行います。また少しでも傷の長さを短くという方にも選択しています。
通常、最初の手術から半年開けて2回目の手術を計画します。
メリット | ・確実に刺青(イレズミ)を消せる ・傷の長さや向きを操作しやすい |
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デメリット | ・一度に消せる面積に限界がある ・背中一面、かかとなど縫い寄せられない所はできない ・患部の安静が必要(大きさや場所により安静度は変わります) ・半年開けるため、最終的に消えるまで時間がかかる |
切除費用 |
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※【参考】名刺の大きさ(50㎠)でで2回に分けると¥187,000ほどです。ただし腕、足、首、顔は切除費用の1.5倍になります。
切除縫縮~皮弁術~
皮膚の一部は身体とつながったままにして、そこ以外を剥がすことで、血流を保ったままの皮膚・皮下脂肪がおこせます(本のページをめくっている途中のような状態)。
この血流の保たれた皮膚を皮弁と呼びます。この皮弁は容易にその周囲に移動できます。
メリット | ・確実に刺青(イレズミ)を消せる ・耳の後ろ、かかとなど切除縫縮が不可能な場所に適している |
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デメリット | ・一度に消せる面積に限界がある ・患部の安静が必要(大きさや場所により安静度は変わります) |
切除費用 |
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※【参考】500円玉の大きさ(5.5㎠)で¥107,800ほどです。ただし腕、足、首、顔は切除費用の1.5倍になります。
削皮術(アブレージョン)
人工的に深いすり傷を作るかのように、刺青(イレズミ)の入った皮膚を特殊な医療機器で削ります。その後は適切な軟膏処置を続けることで、皮膚ができるのを待ちます。
メリット | ・一度に広範囲が可能 ・面積あたりの費用が他の手術と比べて安い |
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デメリット | ・皮膚の薄い部分(手首や耳の後ろなど)はできない ・やけどの痕のような傷が残る ・治癒期間(皮膚で覆われるまで)が3〜6週間かかる |
切除費用 |
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※【参考】名刺の大きさ(50㎠)で¥121,000ほどです。
植皮術
刺青(イレズミ)の入った皮膚をとり、そこに自分の皮膚を採って加工したものを植える手術です。採る皮膚をなるべく少なくすむよう、メッシュ式分層植皮術と呼ばれる植皮を主に行っています。
メリット | ・比較的広範囲が可能 ・皮膚の薄い部分でも可能 |
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デメリット | ・採皮するため別の部分に傷をつくることになる ・メッシュグラフとの場合傷跡が網目になる ・最初の2週間は患部の厳重な安静が必要 |
切除費用 |
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※【参考】名刺の大きさ(50㎠)で¥396,000ほどです。
レーザーで十分色を薄くして濃く残った部分は後に切除をする、なるべく切除縫縮をして閉じきれなかった部分に同時に植皮をする、といったように、いろいろな治療方法を組み合わせる選択もあります。
また、いつまでに消したいのか、傷跡の残り方、仕事内容といった患者様の背景も加味しなければ最良の治療方法は決められませんが、当院では患者様のバックグラウンドを考えた最適な治療の提案を心がけています。
● きれいな傷、服に隠れるような傷といった整容面を重要視
● 他院で勧められた治療内容が最善なのか判断がつかない
● とにかく刺青(イレズミ)を消すことを急ぐ
● 言い訳ができるような傷跡にしてほしい
このような相談をお待ちしています。
レーザー治療から植皮まで、局所麻酔で可能なほとんどの刺青(イレズミ)除去はセンター南形成外科皮フ科で対応できます。
形成外科専門医の在籍する、横浜を中心に幅広い地域から支持される当クリニックに是非ご相談していただければと思います。
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